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REBEL∝VECTOR

小説/イラスト/詩/俳句 ©永都由崇

自ritsu

これは俺の骨 これは俺の血 これは俺の肉 これは俺の鼓動 これは俺の呼吸 これは俺のまなざし これは俺の叫び これは俺の魂 何一つ無い 売り渡すものなど

原石?

磨いても、磨いても きらめきは見出みいだせない 夢見ても、励はげんでも わめいても、すがっても ぼろぼろ粉が落ち いびつになるばかり そして残る粉の小山 見る影も無い

wanna be

欲しいのか この立派な首輪が はめて威張りたい ちやほやされたいか じゃ、芸をするんだ 見応えのあるやつを 笑えるのでも 泣けるのでも ハラハラするのでも まあ、何でもいい けど、ありきたりじゃダメだ 多少ひねったものでないと かといって、小難しくす…

アー、アー、アー!

だまされた! 奪われた! 傷付いた! わたし、被害者、被害者! 油断? アー、アー! 聞こえない! 不勉強? アー、アー! 聞こえない! 浅はか? アー、アー! 聞こえない! 欲深? アー、アー! 聞こえない! わたし、被害者 批判するあなた、加害者 アー…

古びたもの

渋み? 威厳? 歴史? やめて下さい、勘違いは 年を経れば、自然に箔が付くと? これはただの小汚いがらくた 場所を取るだけのぽんこつですよ 山にでも捨てるんですね

狂犬

利口でなんているものか 醜い畜生相手なら 牙をむいて立ち向かい 耳のひとつ、目の片方なりと かみ切り、潰してやる たとえこの身を捨ててでも

返し切れないもの

お願いなんてしましたか 勝手に生んだだけでしょう 育てるのは当たり前 恩に着せないで下さい 返すべきものなんかありません

粗悪

派手派手しい台座に置かれる、それ 目がくらみそうな光を浴び、テカっている 何やら褒めそやす、見物客たち しかし、自分には分からない いくら頭を左右に傾け、前に突き出し まなこをこすり、瞬いて凝らしてみても やはりそれは、ただの石ころ

魚群

群れる群れる群れる 小魚群れる 群れる群れる群れる 弱い身を守るため 群れる群れる群れる ちっぽけな自分をごまかすため 群れる群れる群れる そして巨大な醜塊しゅうかいになる

銃撃

引き金を引けば、弾は飛ぶしかない

生きる

満たされて浮かぶ微笑は堕落の徴しるし 苦悩に悶え、葛藤に引き裂かれ、絶えず疑い、否定し続ける それが生きるということ

血肉

欺瞞……今や欺瞞は皮膚になり、肉になり、骨になり、血になって頭の先からつま先まで流れ回っている。 他人を欺き、自分を欺く――世間に、自分自身の良心とやらに迎合するために! 何という醜さ、何という卑小さ!

間違い

生まれたことが、間違いでした。 生きてきたことが、間違いでした。 夢を見たことが、間違いでした。 幸せを望んだことが、間違いでした。 人並みを願ったことが、間違いでした。 何もかも、間違いでした。 最期まで、間違いでした。 申し訳ありませんでした…

無差別

差別はない。 黒色も、水色も、茶色も、レモン色も、赤色も、深緑色も、だいだい色も、オリーブ色も、青色も、象牙色も、エメラルドグリーン色も、金色も、黄土色も、桃色も、すみれ色も、黄緑色も、群青色も、赤土色も、ウグイス色も、黄色も、朱色も、銀色…

富豪と貧民

あわれみという銅貨 いたわりという銀貨 いつくしみという金貨 善人という輩は、そうした施しを貧しそうに見える者の前に投げる。 それを無視しようものなら、無理やり手をつかんでこぶしをこじ開け、掌てのひらに押し付けて握り締めさせようとする。 愛と称…

破廉恥

未練がましく 貪欲に 咲き続ける花 醜態をさらし いたずらに 咲き続ける花 さっさと散れ

痛みとやら

こなたのことには敏感でヒステリックだが かなたのことには鈍感で飽きっぽいな

飢餓

この世は道化師の王国。 誰もかれもが化粧をし、赤い鼻を付け、派手な衣装を着て踊っている。 だが、どれほど他人にへつらい、すまして格好をつけ、あるいは訳知り顔で毒を吐いてみせたところで、その衣装の下に隠れた腹は、賞賛を、崇拝を欲して膨れている。…

闘い

保身のためにうつむき、乾いた微笑を浮かべる者よ 顔を、目を上げろ 敵をにらめ、叫べ 闘争でしか、魂は守れない

商人

魂を売る者よ。 始めはそこそこの値段で売り出し、 やがてただ同然で投げ売りをして、 最後に何が残るんだ?

いかれ頭

ぼくの頭はいかれてる 生まれたときからかたちがヘンで ずっと日陰で息してた 日向ひなたの方から笑われて いかれ頭といじめられ 仲間はずれにされてきた だけどあるとき開き直って いかれ頭を見せつけた そしたらなんだか風向き変わり たくさんたくさん手が…

ピラニア

なるほど、お前らは血の臭いを嗅ぎつける肉食魚か 臆病ゆえに群れ、かなわない相手からはすぐに逃げ出す せいぜい血肉をむさぼり、醜く肥え太るがいい

偶像

それはただのかたまりですよ どんな形にできていようと やっぱりただのかたまりです きっと熱のせいで朦朧もうろうとしているんですね

序  

すべて醜悪。