NAG∀TØ.

小説/イラスト/詩/俳句 ©NaG∀T∴

俳句

俳句 2018年12月1日

冬ざれに ベビーカー押す 若白髪 欄干の 猫のまなざし 冬の空

俳句 2018年11月23日

ガリガリと 幹で爪とぎ 冴えにけり

俳句 2018年11月17日

女生徒の 生足躍る 初冬かな 湯たんぽで 火傷せぬよう 念を押し パン焼けて 客次々と 冬並木 信号は 赤に青にと 冴えにけり

俳句 2018年10月19日

満天の 星さながらに 実る柿

俳句 2018年10月6日

大地との 契りを競う 銀杏の実 黄金雲 家路を急ぐ 秋の暮

俳句 2018年9月23日

毬栗や 撒菱のごと 阻みけり 飛び出して 火を咲かせたる ヒガンバナ

俳句 2018年9月20日

薄れゆく 庭にほほづき 灯りけり

俳句 2018年9月17日

不忍の 蓮葉が受くる 秋夕

俳句 2018年9月16日

皮むいて ほのひかる梨 珠のごと 雪玉の ような梨持ち しびれる手 梨食えば 五臓六腑に 蜜溢る

俳句 2018年9月13日

片脚の ばつた負けじと 飛びにけり

俳句 2018年9月9日

重き桃 投げて別れん 死の国と 切れ目から にゅるりと分けて 桃の肉

俳句 2018年9月8日

皮をむき なまめきあらわ 葡萄かな 数千の 時経て葡萄 血となりぬ あといくつ 名残惜しんで 葡萄食う

俳句 2018年9月5日

台風が 近付くも猫 悠然と

俳句 2018年9月3日

塾の窓 気炎を揚げる 残暑かな

俳句 2018年9月1日

月欠けて 猫一二三 消えにけり 線路脇 虫ら鳴き声 張り上げて

俳句 2018年8月31日

そびえ立つ 鉄塔ゆらり 残暑かな コート端 大の字ひとつ 秋暑し

俳句 2018年8月30日

夜歩けば 空がひらめく 盆休み 気だるげな 影と眺むる 残暑かな

俳句 2018年8月26日

白昼を 奏でてひらり 揚羽蝶 夏の陰 ゆるりと深く 沈みけり うたた寝を 見てじっとする 秋の暮

俳句 2018年8月12日

川べりを ブチゆうゆうと 風涼し 延々と 燃え尽きるまで 蝉の声

俳句 2018年8月8日

業が呼ぶ 嵐迫れり 夏の夜

俳句 2018年7月23日

ミニレール 汗ばむ笑顔 未来へと 蝉時雨 ブランコ揺れて 童心に

俳句 2018年7月18日

老裸身 なるは小豆か 干しぶどう

俳句 2018年7月15日

風鈴の きらめき夜は 澄みにけり 風鈴が 鳴って彼方で 訃報あり

俳句 2018年7月10日

緑陰に 入ればまなこ ぱっちりと

俳句 2018年7月7日

雨戸開け みずみずしい陽 梅雨あがる

俳句 2018年7月4日

夏の夜に もののけ風と 騒ぎけり カレー屋に 並ぶマダムら 汗を拭く 頭だけ でもとねじ込む 夏の影

俳句 2018年6月27日

夏の夜に 隣り合う影 髪乱る ぐんぐんと 仲間抜き去る 夏の雲

俳句 2018年6月26日

突然に 腕を這う虫 青葉闇 この孫は 孫にはあらず 蛇の子よ ほの光る 蕗をつまんで サクサクサク 幼子は 傘傾けて 梅雨とあり 丸洗い 汗も埃も 何もかも

俳句 2018年6月25日

炎昼や ハチ陰の中 軽やかに

俳句 2018年6月24日

絶えて噴き 絶えてまた噴く 噴水や 噴水や 月に届かず 力尽く 披露宴 背に分かれたる 噴水や